
この風景画、今からちょうど6年前くらいに描いたイラストなんだけど、元々働いてた企業の屋上から撮られた画像を模写したもの。今思えばよくこんな細けぇもんを…ってある意味呆れるんだけど、当時の気持ちとしてはデジタルで工作してる気分だった。パース定規に沿って線引いて、切ったり貼ったり整えたり。楽しかったという記憶も無く、ひたすら無だった気がする。ほぼ一点透視で撮られていたからその点はとても楽だった。
また描きたいか?と聞かれると嫌だと即答できるので、私はおそらく背景画家にはなれないだろう。
この頃はちょうど色塗りを本格的に学び始めたところで、人生で初めてまともに着色というものに向き合ってた。Youtubeでタイムラプス公開されてる絵師さんの動画を0.25倍速で流しながら模写してみて、同じ塗り方でオリジナルの一枚絵を描いてみるっていう練習をしていた。それっぽいものは完成するけど応用の効かなさを感じたし、この付け焼刃感が嫌で一から鉛筆デッサンを学ぶことにした。写実寄りの厚塗りを目指していたから、まずは立体や陰影を基礎から理解すれば自分にだってある程度のものを描けるようになるかもなって思ったんだよね。思い切りが良くて雑な自分らしい発想だ。
鉛筆デッサンは思いのほか楽しくてハマった。今でもその時に身に付けた物体を面で捉える習慣や、陰影を付ける際の考え方なんかはありがたいくらい役に立ってくれてる。デッサンは半年ほど続けて、その後続けられない事態が起きたので中断。それから滅多に絵を描くことも無く5年ほど月日が流れた。
もしもあのままずっと絵を描き続けていたら、今頃それなりに色塗りだって苦も無くできるくらいの腕前になってたかもしれない…なんてことを考えたけど、これまでの人生何度も絵を描くという行為から蒸発しては数年後に帰ってくるというサイクルを繰り返してきた。絵をずっと描き続けていたらなんて仮定の虚しいこと、自分と似たような質の方なら分かっていただけるかもしれない。結局は今できることをやるだけだし、究極にはそれしかできない。ということでこれから少し色塗り学び直してみようかと思う。


