
元々かなり耽美寄りな絵柄だった。でもパキッとした線、がっつりとした塗りのデフォルメ絵は見るのも描くのも大好きで、本当は漫画だってイラストだってそういう作風に絞って描いていきたいと何度も思った。
子どもの頃は月のお小遣いをVジャンプで使い果たすような女児だったんだけど、犬マユゲの石塚裕子氏やFF闘技場でおなじみの矢野りん子氏のイラストをこれでもかと浴びまくっていた。自分のSDキャラ好きは紛れもなく彼女たちからの影響なんだろう。
10代も半ばに差し掛かると、元々BL好きなこともあって絵柄はどんどん耽美な雰囲気になっていった。その後は例に漏れずルーミス本を購入して人体を学び始め、それにつられて顔の作画もリアル寄りに。絵を描けば依頼絵以外は筋骨隆々のお耽美マンを描き殴っていた。ところがそのままで済まなかったのがなかなかに笑えるんだけど、何故かここ10年以内に2度もホビアニにハマってしまった。そんな出会いを経て培った可愛く記号化された絵柄が元々のリアルで繊細風な絵柄に苦も無く融合し、それがメイン絵柄に取って代わって現在に至っているという感じ。もちろん融合したものは用途に合わせて分離も出来るけど、メインの絵柄は線画や塗りを繊細にし過ぎず、かといって明確にしすぎずといった絶妙なバランスで取り出すことができた。絵柄迷子だった私にとっては良い着地点になったかなと思う。


